トキエア、11月以降に航空運送事業許可を申請と発表
2022年度中の初就航を目指すトキエア(新潟市)は21日、国土交通省東京航空局に航空運送事業許可(AOC)を11月以降に申請すると発表した。許可の取得を前提に最速で年末年始にチャーター便による初就航を目指す。定期便としては23年3月下旬以降に札幌丘珠空港(札幌市)に就航する計画だ。
トキエアは22年9月1日に新潟空港(同)で事務所の賃借を始めた。就航当初は、21年9月にリース契約を結んだ欧州の航空機メーカーATRが製造した70人乗り「ATR72-600」機2機を運用する。
長谷川政樹社長は21日、県庁で花角英世知事に「仏トゥールーズから11月初旬に1号機が、11月末に2号機が新潟空港に到着する」と報告した。新潟県商工会議所連合会の福田勝之会頭、安全統括管理者に起用した日本航空出身で元春秋航空日本社長の樫原利幸氏も同席した。
花角知事への報告後、長谷川社長は記者団に「事業の進捗と引き続きのご支援をお願いした」と語った。福田会頭は「トキエアは新潟空港を拠点に各地をつなぐ航空会社だ。県・自治体とともに経済界もトキエアを通じて新潟の魅力をPRする。日本中からより多くの方々が訪れる新潟にしたい」と強調した。
トキエアは23年10月以降に仙台空港(宮城県名取市、岩沼市)に、同12月以降に愛知地区、関西地区に就航地を拡大する。中部国際空港(セントレア、愛知県常滑市)と神戸空港(神戸市)への就航を打診している。