焼津水産化学のTOB不成立 買い付け予定数下限届かず
焼津水産化学工業は19日、投資事業を手掛けるJ-STAR(東京・千代田)の関連会社YJホールディングスからのTOB(株式公開買い付け)が不成立だったと発表した。TOBは8月7日に開始され、当初の期限(9月19日)を延長して10月18日を期限としたが、買い付け予定数が約302万株にとどまり下限(約763万株)に達しなかった。
YJホールディングスは買い付け開始時の終値を上回る1株1137円で買い付ける方針だった。村上世彰氏が関わる投資会社の南青山不動産(東京・渋谷)やシンガポールの投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズが焼津水産化学工業の株を取得。YJホールディングスが買い付ける予定の価格を上回る株価が続いていた。
焼津水産化学工業は「海外展開の加速や新たな事業分野創出などに取り組む中期経営計画の遂行を目指す」とした。
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