東海理化、秋田県横手市に新工場 25年生産開始
トヨタ自動車系の部品メーカー、東海理化は秋田県横手市に工場を新設することを決め、2日、県や市と立地協定を結んだ。今後、全額出資子会社を設立し、約32億円を投じて車のアウターミラーやシフトレバー(電気信号式)を生産する。2023年10月に着工し、25年1月の生産開始を目指す。
新設するのは県の横手第二工業団地(横手市)の一画。約2ヘクタールの用地を取得し、約6800平方メートルの広さの平屋の工場を建てる。東北で最初の生産拠点になる。二之夕裕美社長は「県内のモノづくり(産業)を強化したい思いが最も熱く、Uターンを含め人材採用も力強い支援を望める」と話した。県が力を入れる再生可能エネルギーを積極的に使い、脱炭素の取り組みを進めたいとも語った。
東海理化はスイッチ類やシフトレバーなどを手掛けるトヨタ自動車の主要なサプライヤー。まずは取引先のトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)向けにアウターミラー、シフトレバーを生産し、東北で事業を拡大する計画。従業員は約70人でスタートし、27年をめどに120人体制を目指す。