アフリカ連合、ニジェールの資格停止 軍事介入には慎重
【アディスアベバ=AFP時事】アフリカ連合(AU)は22日、クーデターが起きた西アフリカ・ニジェールの加盟資格を停止したと明らかにした。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)が示唆しているニジェールへの軍事介入については慎重な姿勢を示した。
AUの平和・安全保障理事会はこれまでに、ニジェールに軍事介入する際の「経済、社会、安全保障上の影響」に関し評価作業を実施することを決めている。
一方、ニジェールのテレビは、南西部ティラベリ州で20日夜、イスラム過激派掃討作戦に従事している部隊が襲撃され、兵士12人が死亡したと報じた。ニジェールは過激派の伸長が著しいサハラ砂漠南部に位置し、7月下旬のクーデター以降、少なくとも29人の兵士が犠牲になった。
クーデターを起こした軍部隊は、追放を宣言したバズム大統領の対過激派作戦が失敗したと主張し、反乱の大義としてきた。