英総選挙 保守党、政権獲得へ自民党に連携提案
【ロンドン=岐部秀光】6日投票の英国議会下院(定数650)総選挙は7日夕(日本時間8日未明)開票が終了し、キャメロン党首率いる野党・保守党が最多の306議席を獲得し第1党になった。ただ過半数には及ばず、13年ぶりの政権交代に向け第3党の自由民主党に連立も視野に協力を呼びかけた。一方、敗北したブラウン首相の与党・労働党も自民党との連立による生き残りを目指すと表明、新政権発足までの見通しは依然不透明だ。
キャメロン党首は同日「安定的な政権樹立のため自民党に包括的な連携の協力を申し出る」と述べた。連立という表現は避けたが、一部閣僚ポストを与えることを検討しているもようで、中道右派の保守と中道左派の自民という異例の連立政権が実現する可能性が出てきた。投票が延期された1議席を除く各党の獲得議席数は保守党306、労働党258、自民党57など。