ジャッキー・チェン氏ら助言機関委員に 中国共産党
【北京=島田学】中国共産党は国政助言機関である全国政治協商会議の委員に、映画俳優のジャッキー・チェンさんや米プロバスケットボール(NBA)の元選手の姚明さん、ノーベル文学賞を受賞した莫言氏らを選んだ。中国国営新華社が2日伝えた。国民に人気がある有名人を取り込み、党のイメージアップと求心力向上を狙う。
チェンさんは昨年末に中国誌のインタビューで「香港では中国の指導者を批判するデモが多すぎる。規制すべきだ」と発言するなど、共産党支持の姿勢が近年目立っている。地方でも広東省の政協委員に俳優で映画「少林サッカー」などの監督を務めたチャウ・シンチさんを選ぶなど、有名人の起用が増えている。
全国政協会議は計2237人の委員が参加し、3月に全国人民代表大会(全人代、国会に相当)と並行して開かれる。