ミツカン社長に長谷川氏 創業家以外で初
ミツカンホールディングス(旧ミツカングループ本社)は19日、長谷川研治専務(52)が16日付で社長に昇格したと発表した。約200年の歴史を持つ同社で創業家以外の出身者が社長に就くのは初めて。中埜和英会長兼社長(63)は代表権のある会長にとどまり、最高経営責任者(CEO)として引き続き経営に携わる。
歴代8人の当主・社長が創業者の又左衛(エ)門氏の名前を受け継ぐなど、同社は同族経営の色合いが強い。英社から食酢・ピクルス事業を買収するなど海外に事業を拡大するなか、経営と執行の役割を明確にし、集団経営体制に移行する。
長谷川 研治氏(はせがわ・けんじ)85年(昭60年)静岡大農卒、前身の中埜酢店に入社。06年ミツカングループ本社取締役、09年専務。愛知県出身。