SBSホールディングス、東芝ロジを200億円で買収
物流サービスのSBSホールディングス(HD)は26日、東芝傘下の東芝ロジスティクスの株式66.6%を約200億円で取得し連結子会社にすると発表した。東芝ロジは大型の精密機器の輸送に強みをもつ。荷主の物流を仕組み作りから実際の輸送まで一括して請け負う。買収で取り扱い貨物の幅を広げ、国際輸送の強化につなげる。
SBSHDは10月1日をメドに東芝ロジの株式の取得を完了し、2021年1月から連結対象にする。東芝ロジの子会社15社もSBSHDの傘下に入る。東芝ロジの残り33.4%の株式は引き続き東芝が保有する。
SBSHDの20年12月期の売上高は前期比4%増の2650億円を見込む。東芝ロジの買収で合計売上高は約3800億円になり、SBSHDによると陸運倉庫業界で10位の規模になるという。
SBSHDの鎌田正彦社長は「新型コロナウイルスの感染拡大で物流が日本の産業を支えていると再認識した。事業を多様化することで多くの顧客の要望に応えたい」と話している。
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