山形銀、地域商社が事業開始 コロナ対策コンサルも
山形銀行は1日、全額出資子会社では全国初の地域商社「TRY(トライ)パートナーズ」の開設式典を開いた。有料職業紹介事業の免許を同日付で取得し、銀行で手掛けていた事業を移管。新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けている企業のコンサルティングも手掛けていくという。
新型コロナの影響で入行式は延期したが、事業開始を山形市内の本店で開催。長谷川吉茂頭取は「23年ぶりのグループ会社設立。100%出資でリスクはあるが得られるものも多く、失敗を恐れず取り組んでほしい」とあいさつした。
10人体制で発足。当面は人材紹介やコンサルティング事業で収益を上げ、山形県飯豊町で事業化の準備が始まったリチウムイオン電池の関連部品の販売に期待する。新会社の飯野直社長は「(新型コロナの)事業への影響はない。金融の枠を超えて新しいビジネスを創造する」と語った。
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