国内5Gサービス開始、ドコモ皮切りに
高速・大容量が特徴の次世代通信規格「5G」の商用サービスが25日、国内で始まった。同日、NTTドコモがサービスを開始し、店頭には5Gスマートフォンが並んだ。新型コロナウイルスの影響で開始イベントなどはなく、店頭は人影がまばらだ。当面は5Gエリアも限られており、静かな新時代の幕開けとなった。
「超高速 5Gスマホ続々発売!」。25日朝、都内の家電量販店では、5G対応スマホの発売を知らせるのぼりが並んでいた。しかし開店に合わせて5Gスマホを求める来店客は見られなかった。店員は「使える場所が少ないので、今買っても速さの違いはあまり体感できないかもしれない」と話す。
NTTドコモに続き、KDDIが26日、ソフトバンクも27日に5G商用サービスを開始する。新規参入の楽天は6月の予定だ。
大手3社は主力の5G大容量プランを、4Gから月500~1000円上乗せした。開始当初はキャンペーンなどで月7000円台とし、4Gと同水準で使えるようにした。
ただ大手3社とも当面、5Gエリアが限られる点が課題だ。ドコモは主要交通施設や観光スポットを中心に29都道府県の150カ所を5G対応エリアとした。エリアが十分に整備されるまでは1~2年かかるとみられ、消費者の5G加入も緩やかに推移する見込みだ。