経団連総会、中西会長が欠席 首相「1日も早い快癒」
経団連は30日、定時総会を開いた。就任2年目に入った中西宏明会長は検査入院のため欠席した。会長が総会を欠席するのは異例だ。安倍晋三首相は「お見舞いを申し上げるとともに一日も早いご快癒をお祈りする」とあいさつした。
中西氏は就任1年目で、就職活動の時期を決める就活ルールの廃止を決めた。通年採用を拡大する方向で大学側との協議会で合意するなど就活ルールの改革を進めた。
中西氏は6月末まで入院する予定だ。多くの議論を中西氏が主導してきただけに不在は大きい。18人の副会長のなかで筆頭格の岡本毅副会長(東京ガス相談役)は総会後の記者会見で「18人の副会長が力を合わせ、業務を遂行する」と語った。
企業の人材採用について岡本副会長は「採用の仕方も人材育成の仕方も柔軟にしていかなければならない」と述べた。今後は能力を重視する通年採用やキャリア採用が広がるとしたうえで、新卒一括採用の仕組みも併存するとの見方を示した。
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