中部横断自動車道 富沢IC―新清水JCTなど開通
建設が進められている中部横断自動車道の南部区間で10日、富沢IC(山梨県南部町)―新清水JCT(静岡市)の20.7キロと、六郷IC(山梨県市川三郷町)―下部温泉早川IC(身延町)の8.4キロが開通した。山梨県が他県と高速道路でつながるのは1989年に東富士五湖道路山中湖IC―須走IC(静岡県)が開通して以来となる。
国土交通省の試算では、今回の開通で山梨県庁から静岡県庁までの所要時間が30分短縮し2時間5分になる。南部区間が全線開通すれば1時間40分になる。六郷―下部温泉早川間は、国と県が事業費を負担する新直轄方式のため、通行料はかからない。
南部区間の未開通区間は残り20キロ。南部IC―富沢ICは今年夏、下部温泉早川IC―南部ICは2019年度中の開通を予定する。全線開通すれば中央自動車道と新東名、東名高速道路と高速ネットワークでつながり、大幅に物流が改善する。
国際クルーズ船の寄港が増加している静岡県の清水港(静岡市)や富士山静岡空港(牧之原市)からの所要時間も短縮し、訪日外国人観光客の増加が期待できる。