吉都線に「キットカット」列車 JR九州
JR九州は25日、宮崎、鹿児島両県を結ぶ吉都線で、縁起が良く福を招くとのメッセージを込めたネスレ日本(神戸市)のチョコレート菓子「キットカット」のラッピング列車の運行を始めた。来年3月末にかけて、主に都城(宮崎県)―吉松(鹿児島県)間を走る。
路線の呼び方が商品名の一部と同じなのが「縁」となった。キットカットの響きは「きっと勝つ」に似ており、験を担いだ列車を運行することで、利用者数が低迷している吉都線への観光客の呼び込みも狙う。
デザインは沿線高校の美術部が考え、縁起の良い梅やだるま、招き猫などを車体にあしらった。
都城駅での25日の式典で、デザインを担当した宮崎県立小林高の清原楓・美術部長(17)は「縁起の良い列車にしようと、紅白の配色で、古来の縁起物を描いた」と説明。
宮崎県の郡司行敏副知事は「鉄道を取り巻く状態はなかなか厳しい。県内外の多くの方に乗ってほしい」と呼び掛けた。〔共同〕