エクアドル政府、ベネズエラ大使を国外追放
【サンパウロ=外山尚之】南米エクアドル政府は18日、同国駐在のベネズエラ大使を「ペルソナ・ノン・グラータ」(好ましからざる人物)に指定し、追放することを決めたと発表した。かつてエクアドルは反米左派国としてベネズエラと密接な関係にあったが、両国の間には亀裂が生じている。
エクアドルのモレノ大統領が9月の国連総会で同国にたどり着くベネズエラ難民について言及したことについて、ベネズエラのホルヘ・ロドリゲス通信情報相が「嘘つきで、大げさに話している」と非難したことに対応した。
かつて反米左派国だったエクアドルは近年、米国との関係改善を進めており、ベネズエラと距離を取っていた。経済が崩壊状態のベネズエラからは難民が周辺国に流出しており、エクアドルでも社会問題となっている。