韓国野党議員が投身自殺か 不正資金疑惑で
【ソウル=鈴木壮太郎】韓国警察によると、国会議員で韓国の革新系野党「正義党」の院内代表を務める魯会燦(ノ・フェチャン)議員が23日朝、ソウル市内のマンションの入り口あたりで死亡しているのが見つかった。マンションの17~18階で身分証明書が入った財布や、遺書のような文書がみつかった。飛び降り自殺とみられている。
韓国では4月、2017年5月の韓国大統領選で現大統領の文在寅(ムン・ジェイン)候補に有利な世論を導くためインターネットの情報を不正に操作したとして与党「共に民主党」の元党員が逮捕、起訴された。魯氏は元党員の団体から不正資金を受け取った疑惑が浮上し、特別検察が聴取する方針を示していた。
正義党が23日発表した遺書で、魯氏は団体から4000万ウォン(約400万円)を受け取っていたことを認めた。一方、「(団体から)何の請託もなく、見返りの約束もしなかった」と主張した。