「ヘイト」指摘で閲覧停止 長野県、サイト掲載の意見
長野県は9日までに、県政への意見を募るインターネットサイトに掲載していた意見を巡り、「ヘイトスピーチだ」との指摘を受けた2件を閲覧できないようにしたと発表した。
サイトは意見を募り、県が回答する「県民ホットライン」。2016年12月に受け付けた意見では在日コリアンを「日本国内で反日教育に励んでいる」と主張、17年3月の意見では在日中国人らを「日本に寄生する寄生虫」と表現していた。県はそのままサイトに掲載し、インターネット上などで批判が上がっていた。
ホットラインの運営指針では「原則全文を公表するが、適切でないと思われる表現は削除や修正する場合がある」と明記しているが、県は「特定の個人への中傷などを除き、できるだけ公表するようにしてきた」と説明している。
県広報県民課の担当者は「どの程度手を入れるか難しい部分もあるが、対応策を検討したい」と話した。〔共同〕