JDI、JOLEDの子会社化を撤回 経営再建を優先
ジャパンディスプレイ(JDI)は30日、有機EL開発のJOLED(ジェイオーレッド)を子会社化する計画を撤回すると発表した。2016年12月に出資比率を15%から51%に引き上げる計画を掲げていたが、方針を転換する。JOLEDが1000億円規模の資金調達を検討するなか、資金繰りに窮するJDIは自社の経営再建を優先する。
当初は17年9月末までに子会社化を完了する予定だったが、17年6月に子会社化の時期を「未定」としていた。今後の協業関係を再協議した結果、子会社化の方針を取り下げることにした。
JDIは「ビジネス関係はさらに強化する」と強調。今後も資本関係を維持するほか、JOLEDが手掛ける低価格な「印刷方式」の有機ELパネルの早期量産に向けて技術支援を続ける。
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