死因は低体温症、根岸さん妻 事件性なしと米警察発表
【ニューヨーク=共同】米中西部イリノイ州の検視当局と警察は29日、同州で13日に死亡しているのが見つかったノーベル化学賞受賞者の米パデュー大特別教授、根岸英一さん(82)の妻、すみれさん(80)の死因は偶発的な低体温症で、事件性はないと発表した。
警察によると、インディアナ州に住む根岸さん夫妻は車で自宅を出たまま行方が分からなくなり、12日に捜索願が出されていた。警察が13日午前に隣接するイリノイ州のごみ処理場で歩いている根岸さんを発見。そばで根岸さんの車とすみれさんの遺体も見つかった。
地元テレビ局が根岸さんの親族の話として報じた内容などによると、根岸さんは車が溝にはまり、助けを呼ぶためにすみれさんを残してその場を離れたという。現地の寒さが厳しく、すみれさんは低体温症になったとみられる。