東証大引け 26年ぶり高値2万4124円 米株高や日銀現状維持で
23日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、前日比307円82銭(1.29%)高い2万4124円15銭で終えた。1991年11月15日以来、約26年ぶりに2万4000円台を回復した。前日の米株最高値や日本企業の好決算期待の買いが先行。昼に日銀が「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で物価の認識を上方修正したことや、金融政策の現状維持決定で先高期待が強まり一段高になった。
日経平均の終値は91年11月14日以来の高値になる。前日の米株式相場で主要3指標がそろって最高値を更新し、東京株式市場でも投資家心理が上向き買いが優勢となった。23日の上海や香港株といったアジア株式市場で主要株価指標がそれぞれ高く始まったことも日本株の買い安心感につながった。
日銀が23日昼に金融政策決定会合の結果を公表すると、米欧と同様に緩和縮小に動くのではないかと様子見を決め込んでいた投資家も買いに回った。ファストリやソフトバンクといった日経平均への寄与度の大きい値がさ株が上昇、相場を押し上げた。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比173.60ポイント(1.04%)高の1万6937.63だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、19.15ポイント(1.01%)高の1911.07で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7548億円。売買高は14億1512万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1649と、全体の8割を占めた。値下がりは346、変わらずは68だった。
業種別TOPIXは全33業種中32業種で上昇するほぼ全面高の展開だった。「不動産業」や「その他金融業」、「精密機器」の上昇が目立った。下落したのは「石油石炭製品」だけだった。資生堂やソニー、三井不が昨年来高値を更新した。JXTGや三菱電、伊藤忠が下落した。
東証2部株価指数は3日続伸し、連日で過去最高値を更新した。サイステップとリミックスが上げ、森組と大興電子は下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕