世界遺産パルミラの神殿また爆破か 「イスラム国」
【カイロ=共同】シリア人権監視団(英国)は30日、過激派組織「イスラム国」(IS)が、シリア中部の世界遺産パルミラ遺跡にある主要建築物「ベル神殿」の一部を破壊したと発表した。損傷の程度は不明だが、パルミラの現地住民は電話取材に「30日午後に大きな爆発があった。ベル神殿は爆弾で大部分が破壊されたようだ」と語った。
ただ映像や画像は公表されておらず、シリア文化省文化財博物館総局のマムーン・アブドルカリム総裁は共同通信に「ベル神殿の破壊は確認できていない」と述べた。
ISはパルミラ遺跡のバール・シャミン神殿を爆破し、25日に写真を公開したばかり。国際社会の非難を無視し、同組織がさらに遺跡破壊を進める恐れが強まっている。