欧州委、対英交渉責任者にバルニエ氏任命 元副委員長
【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は27日、EU離脱を決めた英国との交渉責任者に、元欧州副委員長でフランス外相なども務めたミシェル・バルニエ氏(65)を任命したと発表した。10月1日付で就任する。
「交渉の駆け引きがうまく、経験も豊富だ」。ユンケル欧州委員長は任命を伝えた公表文で、バルニエ氏をこう評した。欧州債務危機の際には欧州委員会の金融規制の責任者として銀行改革を主導し、EU政治の力学に精通する。加盟国や欧州議会と築いてきた幅広い人脈にも期待を込める。
14年の欧州委員長選びではバルニエ氏は自ら候補として名乗りを上げ、ユンケル氏と欧州議会の最大会派で中道右派の欧州人民党(EPP)内での候補の座を争った。
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