LS北見が中部電力を破って3勝目を挙げ、初の五輪代表を決めた。

 2勝1敗で迎えた第3戦を9-5で制した。

 第1戦は9-1で大勝。第2戦は5-7で競り負けたが、第3戦を8-3で勝利し王手を懸けていた。

 スキップの藤沢五月は「このメンバーで常呂(現北見市)で戦えて幸せ者だなと思う。。私以上に周りの人が信頼してくれ、チームメートに支えられた。五輪に出てない悔しさはある。(今日は)悔いの残る試合でもあったので五輪までに成長したい」と大舞台を見据えた。

 リザーブの本橋は「ここまで来られたのもチームを支えてくださった皆さんのおかげ。ここまで続けられたのはわたしの力ではない。集まってくれたメンバーに感謝したい」と、涙で言葉を詰まらせながらも感激を表した。

 リードの吉田夕梨花は「戦うのは相手ではなく、常に氷。氷と向かい合って戦える五輪にしたい」、セカンドの鈴木夕湖は「チームで支え合って、最後まで楽しく戦えた。(本橋)麻里ちゃんをリザーブに置いて戦うということは、それなりに結果を出さないといけないと思っていた」、サードの吉田知那美は「今ここに立っているのがすごく不思議な感じ。(北見市に)帰ってきて良かったなと心から思う。本橋選手がカーリングだけでなく、いろんなところで支えてくれた」と、喜びと決意を語った。

 カーリング女子の五輪出場枠は10枠(開催国枠を含む)で、16、17年の世界選手権の順位によって獲得したポイントの合計上位チームが出場枠を獲得できる。16年の同選手権はLS北見が出場し2位で初のメダルを獲得。17年は出場しなかったが、開催国の韓国を除いて7位が確定し五輪出場を決めた。日本代表は昨季と今季の日本選手権を制したチームがそのまま五輪代表に決まることになっていたが、昨季の同選手権はLS北見、今季は中部電力が優勝したため、代表決定戦が行われた。

 男子は今季の世界選手権でSC軽井沢クが7位となって出場権を獲得。昨季と今季の日本選手権も優勝しているため、同チームが出場する。