関東学生陸上連盟(関東学連)は5日、来年1月2、3日開催の第101回箱根駅伝の参加資格について「関東学生陸上競技連盟加盟校所属の男子登録選手」とし、全国化は第100回大会限りとなった。

同連盟は公式ホームページ上でリリース文を掲載し「第101回大会以降の参加資格を本連盟登録選手とした理由」について、「前提」「出場枠との関係」「発展の在り方」の3項目で説明した。

1つ目に前提として、関東学連の位置づけを「関東における学生陸上競技界を統括し、代表する学生自治団体」と定義。日本の陸上競技の普及や発展を目的としていると触れた上で「本連盟では加盟校に所属する学生競技者の強化を第一に考え、それによって我が国の陸上競技の普及発展に寄与していく」とした。

2つ目に出場枠との関係について言及。節目の100回大会となった今年の箱根駅伝は23校、例年は連合チームを含む21校が出場したが、「交通規制時間等の問題からコース沿道の関係各所にご了解をいただく必要があります。安全な車両運行の観点から、現状以上の出場校数の増加は困難な状況にあります」と説明。その上で「関東の学生競技者にできる限り出場枠を提供したい」と意向を添えた。

3つ目に今後の発展の在り方についても見解を示した。「発展の在り方のひとつの方法として参加資格を全国に広げることも考えられますが、それだけが発展の在り方ではありません。関東の大会として、さらに魅力あるものにしていくことが、相応しい発展の在り方だと考えます」。長距離種目の有力選手が関東地方の大学に集中している現状を踏まえつつ「関東の各大学と本連盟の先輩方の、努力と創意工夫の積み重ねによって、今のような存在になったものです。それを継承しながら、さらに発展させていくことが、本連盟の責務と考えています」とし、学連の加盟校を基盤として大会を発展させていく意向を強調した。

第100回の節目となった今大会は、参加資格を従来の関東学連加盟校から全国の地方大学へ拡大。昨年10月の予選会には、立命館大や大阪経済大、皇学館大や札幌学院大などが出場した。地方勢の最高は27位の京都産業大だった。

また、今大会は編成されなかった関東学生連合チームについては「継続審議中です」とした。