3月下旬に新型コロナウイルス感染が判明し、その後すでに病院から退院していた阪神藤浪晋太郎投手(26)が4月23日、兵庫・西宮市内の球団施設内で代表取材形式による会見に臨み、3月14日に延べ13人以上の会食に参加したことを「非常に軽率でした」と反省した。
藤浪は3月26日深夜に新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査で陽性判定を受け、翌27日から入院。4月7日に退院し、自宅待機を続けていた。
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〈これまでの経過〉
◆3月14日 藤浪、伊藤隼、長坂ら7選手が大阪市内で知人らと会食。
◆18日 長坂が体調不良を訴え練習欠席。藤浪はオリックスとの2軍練習試合(オセアンBS)に登板。
◆19日 長坂が大阪府内の病院で胸部CT検査を受け「風邪」の診断。他選手らと隔離した形で寮内で療養。伊藤隼はオリックスとの2軍練習試合(同)出場。
◆20日 伊藤隼は中日との2軍練習試合(ナゴヤ)の遠征に参加(22日まで)。
◆21日 藤浪が嗅覚異常を訴える。
◆22日 伊藤隼が嗅覚異常を自覚。
◆24日 長坂が練習復帰。夜に小幡と寮内で食事。伊藤隼はソフトバンクとの2軍練習試合(鳴尾浜)に出場。藤浪は兵庫県内の病院を受診。
◆25日 藤浪が別の病院を受診。伊藤隼はソフトバンクとの2軍練習試合(同)に出場。長坂は2軍練習参加。寮内で小幡と食事。
◆26日 藤浪、伊藤隼、長坂が大阪府内の病院でPCR検査。球団は4月1日までの活動休止を決定。
◆27日 球団が3選手の陽性を発表。小幡が兵庫・・西宮市保健所により濃厚接触者に指定される。
◆28日 14日の会食に参加していた大阪市の20代女性2人の感染発表。阪神選手と同居する家族の30代女性も感染が明らかに。
◆29日 14日の会食に参加していた神戸市内の20代女性の感染発表。当初は会食に参加したのは選手含めて12人とされたが、延べ13人以上だったことも判明。中日2軍の2選手が、伊藤隼と練習試合で接触したため自宅待機に。
◆30日 緊急役員会で活動休止期間の延長を決定。中日はナゴヤ球場で消毒作業。
◆31日 パ・リーグがオンラインで社長会を行い、4月24日の開幕は困難との認識で一致。
◆4月2日 小幡がPCR検査を受けたと発表。
◆3日 小幡の陰性が判明。
◆4日 米国出身の外国人選手に、帰国希望者がいないことが判明。
◆5日 伊藤隼が退院。
◆6日 西宮市内の独身寮「虎風荘」に住む選手に対し、心理的な負担を考慮してホテルまたは選手の実家に“疎開”する選択肢を提示。希望する選手はこの日から一時的に生活拠点を移した。
◆7日 藤浪が退院。また政府の緊急事態宣言を受け、最短4月9日だったチームの活動再開を断念し、活動休止期間を継続する方針を示した。
◆8日 長坂が退院。感染が確認された全3選手が退院したが、球団は再稼働に慎重な姿勢。
◆9日 梅野と糸井が、ネットを通じて資金を募るクラウドファンディング企業「READYFOR」を通じて「新型コロナウイルス感染症 拡大防止活動基金」に寄付したとインスタグラムで発表。
◆10日 感染した3選手の濃厚接触者とされた選手、スタッフらの保健所による体調チェック期間が終了。
◆12日 藤浪、伊藤隼、長坂の自宅、自室待機期間が退院後、最低2週間は設けられることが判明。
◆13日 15日から甲子園、鳴尾浜を開放し、自主練習を開始することを発表。
◆15日 自主練習を開始。
◆23日 伊藤隼、藤浪、長坂が甲子園球団施設内で代表記者会見。