市川海老蔵(44)、A.B.C-Z戸塚祥太(35)が出演する「六本木歌舞伎2022 ハナゾチル」が18日、東京・EXシアター六本木で開幕した。前日17日には2人が会見し、公開通し稽古が行われた。

白浪五人男の通称で知られる「青砥稿花紅彩画」(あおとぞうしはなのにしきえ)をベースにした物語。現代の世界で盗みを働いた男(戸塚)が過去の声に呼ばれて江戸時代にタイムリープ。盗賊の弁天小僧菊之助(海老蔵)らが仲間を大切にする姿を見て、さまざまな思いを抱く。

海老蔵は「過去の人間から現代の人間が学んでいく。古典の中にも新しいものを見つけてほしいという気持ちが強い。一生懸命つとめたい」と話した。

戸塚は「過去イチ、緊張している」と苦笑いしつつ「これまでもジャニーズからたくさん(歌舞伎に)参加させてもらっている。次につなぐようしっかり演じたい」とした。バク転などのアクロバティックな動きや、長ぜりふで気持ちを吐露するシーンもある。

互いの印象について聞かれ、海老蔵は「戸塚さんは飲み込みが早い。最初からいい意味でフラットで、すっと入ってきた」。戸塚は「海老蔵さんは歴史だと思いました。写楽などの役者絵は誇張して盛って描いていると思っていたけど、海老蔵さんが見えをするのを間近で見て、写実的に描いていたんだと思いました」と驚きを語った。

公演は3月6日まで。