大相撲の貴乃花一門が3日、大阪市内のホテルで「第二幕 貴乃花一門後援会 激励会」と題した、後援者らによるパーティーを開いた。

 昨年3月、部屋単位ではなく一門としては珍しい後援会が設立。昨年の激励会では約1600人の各部屋関係者、後援者らが出席。総帥の貴乃花親方(元横綱)はじめ阿武松(元関脇益荒雄)、大嶽(元十両大竜)、立浪(元小結旭豊)の各部屋の親方、関取衆はもちろん、一門の枠を超えて錣山(元関脇寺尾)、湊(元前頭湊富士)、時津風(元前頭時津海)の師匠や関取衆らも「貴乃花グループ」として参加していた。

 昨年6月に貴乃花親方の盟友でもあった先代音羽山親方(元大関貴ノ浪)が急死。同11月には北の湖理事長(当時、元横綱)が死去したこともあり、今回は規模を縮小。後援者を約150人に絞り込み、力士ら合わせ約200人による激励会となった。

 貴乃花親方(43=元横綱)は、髪をバッサリ切り、高校球児のような丸刈りの頭で登場。場所後の3月28日には理事会が開かれ、理事長が選任される。現職の八角理事長(52=元横綱北勝海)との一騎打ちが予想される微妙な時期だけに、不退転の決意ともとれる姿で登壇した。最後のあいさつで「誰が理事長になっても、伝統文化というものは、どの国にもなくてはならないもの。文化というのは、礼節に始まり礼節に終わるもので、我々は戦争のない世の中を求めていきたい。誰が理事長になっても(相撲という伝統文化を)次の世代に残せればよろしいかと思います」と語りかけた。