「野獣」ブロック・レスナー(44)がWWEヘビー級王座陥落後、強行出場した30人出場の時差式バトルロイヤルの男子ロイヤルランブル戦を制して王座挑戦権利を獲得した。

元王者の「筋肉魔人」ボビー・ラシュリー(45)の挑戦を受けると、同じレスリング出身、総合格闘技転向経験のある両者でスープレックスの応酬を展開した。ラシュリーのスピアー2連打を浴びて劣勢となったものの、レスナーは3発目のスピアーを回避。ラシュリーの防護壁への誤爆を刺そうと、スープレックス5連打で反撃した。

ラシュリーのハートロック(けんか固め)もしのぎ切り、逆に必殺のF5で投げるとレフェリーに誤爆してしまった。すると突然、現れた因縁のWWEユニバーサル王者ローマン・レインズの襲撃に見舞われ、スピアーやベルト攻撃を食らって完全KO状態に。代役レフェリーのカウントでラシュリーにフォール負けを喫し、王座陥落した。

その後に開催された男子ロイヤルランブル戦で、王座戦でのダメージもみせずにレスナーはラスト30番目に強行出場。クローズライン(ラリアット)でランディ・オートン、F5でアーティストのバット・バニーを蹴散らすと、リドルやシェイン・マクマホンも脱落させた。最後はドリュー・マッキンタイアのクレイモアをかわし、そのまま場外に落として優勝を飾った。

これで前WWEヘビー級王者レスナーが年間最大の祭典レッスルマニア38大会(4月2~3日、米テキサス州アーリントン)で最高位王座に挑戦できる権利をつかんだ。この日の王座陥落のきっかけをつくった因縁のWWEユニバーサル王者レインズへの挑戦を表明するのか-。今後が注目される。