トキエアの小型プロペラ機=新潟空港
トキエアの小型プロペラ機=新潟空港

 格安航空会社トキエア(新潟市東区)が8月下旬をめどとしていた新潟-丘珠(おかだま)=札幌市=線就航について、国の安全性審査である実証飛行が中断しており、9月に入っても就航の見通しが立っていない。関係先との調整が難航しているとみられるが、就航時期が示されず、説明もないなど不透明な情報提供の在り方に新潟県内では不信感がくすぶる。

 「(8月下旬の就航は)今までより確度は高まっている」。7月下旬、丘珠線の運賃やダイヤを発表した記者会見で、長谷川政樹社長はこう説明した。

 トキエアは当初、6月末としていた就航時期を8月10日に延期。その後、審査に必要な準備や、国との調整に時間を要したとして、さらに8月下旬に延期した。

 しかし、チケット発売のめどとしていた8月中旬を迎えても発売はされず。8月17日、実証飛行が延期となった旨の文書を公式ホームページに掲載したが、就航日や就航延期については明記しなかった。

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 8月17日の発表では、台風7号の影響で実証飛行を延期したと説明。翌週の21日以降に再調整すると...

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