プロボクシングのスーパーミドル級8回戦で、攻撃を繰り出す野中悠樹(右)=16日午後、堺市産業振興センター

 プロボクシングのスーパーミドル級8回戦が16日、堺市産業振興センターであり、46歳の元世界ボクシング機構(WBO)アジア・パシフィック・ミドル級王者の野中悠樹(ミツキ、尼崎市出身)が、パトゥエアン・シクン(タイ)を2回1分19秒TKOで破り、自身が持つ日本男子史上最年長の勝利記録を更新した。

 野中は持ち味である軽快なフットワークと効果的なジャブで、徐々にペースをつかんだ。2回途中で相手が右脚を負傷して棄権となり、野中が勝利を収めた。

 今月10日に誕生日を迎えたばかりの野中は「相手との距離がつかめてきて、カウンターを狙っていた。練習からいい感覚で、年齢的な衰えは感じない。僕の勝利で周りが喜んでくれればうれしい」と話した。

 野中の通算戦績は52戦37勝(11KO)12敗3分け。