元社民党衆院議員で、第1次橋本内閣で労働相を務めた永井孝信(ながい・たかのぶ)氏が21日午前3時37分、心不全のため死去した。89歳。兵庫県加古川市出身。葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は妻しずゑ(しずえ)さん。
永井氏は国鉄労働組合を経て、1980年に旧社会党公認で旧兵庫3区から立候補し初当選。以後、5期連続で当選した。労働問題に精通し、パート労働法や育児休業法の改正などに尽力。「自社さ」政権の下、96年1月に誕生した第1次橋本内閣で労相を務めた。
労相就任後、社会党から改称された社民党に所属したが、民主党設立を巡る政界再編の中、内閣総辞職に伴って在任約10カ月で労相を退き、政界も引退した。