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九七式艦上攻撃機(上)と紫電改の実物大模型=soraかさい
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九七式艦上攻撃機(上)と紫電改の実物大模型=soraかさい
元兵士の遺族から寄贈された海軍飛行服=soraかさい
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元兵士の遺族から寄贈された海軍飛行服=soraかさい

 太平洋戦争中に使われた姫路海軍航空隊鶉野飛行場(兵庫県加西市)や川西航空機姫路製作所の歴史を紹介する地域活性化拠点施設「soraかさい」(同市鶉野町)が13日、完成した。戦闘機「紫電改」「九七式艦上攻撃機」の実物大模型を展示するほか、同飛行場から出撃した特攻隊「白鷺隊」などを映像や資料で解説。戦争の悲劇と平和の尊さを伝える。18日から一般公開される。

 同施設は市が2020年に着工。鉄骨2階建て延べ床面積1156平方メートル。特産品の販売所やカフェも併設する。周辺には、滑走路や防空壕(ごう)、爆弾庫などの戦争遺跡があり、小中学生らが見学に訪れている。

 館内には、白鷺隊の隊員が落下傘に最後の言葉を残した寄せ書き、海軍兵士の飛行服、川西航空機の工員が使った手帳や工具などが並ぶ。スクリーンでは、飛行機工場で働く学生や住民の様子を絵で紹介。出撃前の若きパイロットたちの写真も映し出される。

 13日、完成式典があり、関係者ら70人が出席。西村和平市長が「史実を正しく伝え、平和を守る役割を担っていきたい」とあいさつし、鶉野平和祈念の碑苑保存会の上谷昭夫さん(83)は「研究してきたことが集大成として残った」と感謝の言葉を述べた。

 白鷺隊隊長として沖縄戦に出撃した佐藤清さんの孫、聡さん(54)=茨城県=も出席し、清さんが最後に乗ったとされる九七式艦上攻撃機の模型を眺め「祖父はどんな気持ちで最後に乗ったんでしょうか」と思いをはせていた。

 午前9時~午後6時。第2、4月曜休み(月曜が祝日の場合は翌日休館)soraかさいTEL0790・49・8100

(敏蔭潤子)

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