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「一刻も早く行動移して」拉致被害者がトランプ大統領と面会

社会 | 神奈川新聞 | 2017年11月7日(火) 02:00

トランプ米大統領との面会後、会見した横田早紀江さん(左から2人目)、双子の長男拓也さん(同3人目)、次男哲也さん(右端)ら=衆院第2議員会館
トランプ米大統領との面会後、会見した横田早紀江さん(左から2人目)、双子の長男拓也さん(同3人目)、次男哲也さん(右端)ら=衆院第2議員会館

 北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(81)=川崎市川崎区在住=ら家族会のメンバーは6日、トランプ米大統領と東京・元赤坂の迎賓館で面会した。面会後の記者会見で、早紀江さんは「思った以上に明るく柔らかい感じの方で、熱心に聞いてくれた。人間的な方だと思った」と感想を述べ、「一刻も早く、肉親が元気で、見た時に私の子どもだと分かる年齢で(解決するよう)、行動に移してほしい」と強く訴えた。

 面会は同日午後、約30分間行われ、被害者家族17人が参加。いまだ帰国できていない家族の写真を見せながら、トランプ氏と会話や握手を交わした。

 早紀江さんは、トランプ氏が9月の国連総会の演説でめぐみさんの拉致被害に言及したことに感謝の意を伝えたという。一方で、「核ミサイルなど国際的にも非常に難しい中で動いている。どのような形で話していいのか、今まで以上に悩んだ」と苦悩も明かした。「40年も違う国で助けを求めている現実。なぜ助けられないのか、もう分からなくなっている。政治、外交の問題で、私たちがこうしたらどうかということは言えない。早く知恵を出して動いてほしい」


多くの報道陣が集まった記者会見場=衆院第2議員会館
多くの報道陣が集まった記者会見場=衆院第2議員会館

 めぐみさんの弟で、家族会事務局長の拓也さん(49)も「メラニア夫人と(同情しながら)写真を眺めていたのが印象的。(面会が)北朝鮮に対して脅威になると信じている。日本政府が主導的に、解決に向けて歩みを早めてほしい」。拓也さんの双子の弟・哲也さん(49)も、「北朝鮮の工作員の非道や、拉致に至る経緯を聞いている時に、怒っているような顔に見えた」と振り返った。

 トランプ氏は面会後、「拉致はとても悲しい出来事。(被害者が)母国に戻れるよう尽力したい」と述べたという。田口八重子さん=同(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(79)は「核ミサイル問題もあるが、拉致問題を最優先し、北朝鮮を拉致に関する協議に引っ張り出せるよう、戦略的に行動してほしい」と要望した。

 
 

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