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【スペシャル対談】秦基博×三浦大輔  「最高の野球人生に感謝」「会場との空気が一つに」

カルチャー | 神奈川新聞 | 2017年4月26日(水) 11:44

横浜スタジアムをバックに再会を喜ぶ
横浜スタジアムをバックに再会を喜ぶ

 二人の出会いは、2008年3月13日。横浜スタジアムで行われた、オープン戦の始球式を秦基博が務めたことがきっかけだった。登板日ではなかった三浦大輔が、秦に「キャッチボールしませんか」と声を掛け、ブルペンで15分ほど球を投げ合った。久々の再会では、音楽と野球の中にある「ゾーン」や身体のメンテナンスについて語り合った。

  始球式をやらせていただいた時に、三浦さんが「キャッチボールしませんか?」って誘ってくださったんですよね。

 三浦 はい。僕から「肩慣らししませんか?」と声を掛けさせていただきました。

  僕は小3の時に野球を始めて、「プロ野球選手になりたい!」って思っていました。だから、三浦さんに誘っていただいてうれしくて。ボールの握り方から教わって、ブルペンで「投げてみようか」と始めたら、三浦さんは軽くフワッと投げている感じなのに、球がキレイに回転していて、キャッチしたとき、手にズシッときたんです。やっぱり、プロってすごい!と衝撃でした。

 三浦 秦さんは投げるこつを伝えた後の、のみ込みが早くて、さすが野球経験者だなと思いました。何でやめてしまったの?

  リトルリーグに入団して、シニアリーグに行くつもりだったんですけど、試合に出られず、ベンチを温める時期が続いて、つらくなってしまって。三浦さんはいつ野球を始められたんですか?

 三浦 阪神好きのおやじの影響で物心つく前からバットとボールが身近にあって。野球チームに入ったのは小3の時。外野全部とサード、セカンドを守っていました。小5の時にはキャッチャーを経験しましたが、中学でシニアチームに入った後も足が遅くて身体も小さかったし、やめようかなと思っていたんです。

  いつピッチャーになったんですか。

 三浦 シニアの3年目です。中3の夏の大会前にエースが辞めて。この年に身長がグンと伸びてね。130キロ以上は投げられなかったけれど、コントロールが良いとほめられて。あの時にやめなくてよかった。秦さんは、いつ音楽を始めたの?

  小6の時です。兄が持っていたギターを引っ張り出して、教本を見ながら独学で弾き始めたんです。

 三浦 プロになろうと思ったのはいつですか?

  高校卒業後ですね。1999年から横浜中華街の中にあるライブハウスで歌い始めて。2006年、26歳の時にデビューしました。ハマスタは、ライブハウスまで向かう途中にいつも通っていたので、選手にはなれなかったけれど、ミュージシャンとしてここに立てることになり、感激です。


オープン戦で始球式を行う =2008年3月13日
オープン戦で始球式を行う =2008年3月13日
 
 

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