詩人として知られ、NHK「みんなのうた」など童謡の作詞も手がけた小黒恵子さん。1897年に建てられた生家(川崎市高津区)が、記念館として利用されている。
大きな両開きの玄関ドアを入ると、板張りの床とレトロな照明がある空間が広がる。代表作の名前を冠したホール「モンキーパズル」では音楽イベントなどを開催している。ホールの奥には、100年以上前に製造された大型ディスク・オルゴールや「蓄音器」が並ぶ。今も現役で、小黒さんが集めたディスクで季節に合わせた1曲を奏でている。
2階の資料館には手書きの原稿や本、書簡などを展示。子ども向けの童謡は独特なオノマトペのリズムが心地よく、自然や動物を愛するメッセージは大人の心にも響く。
1991年に小黒さんが開館。2014年の死去後、川崎市に寄贈された。17年のリニューアルオープンに携わった副館長の笹子まさえさんは「さまざまなイベントを開催している。地域の憩いの場になれば」と話す。
小黒恵子童謡記念館:川崎市高津区諏訪3の13の8。JR武蔵溝ノ口駅からバスで北見方、または東二子下車4分。月木日曜・祝日午前10時~午後5時。電話044(381)3490。▷大人200円、小学生~18歳100円。
レトロ空間 小黒恵子童謡記念館(川崎)
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ディスク・オルゴールなどが並ぶホール。中央には日本に3台しかないベーゼンドルファー社製97鍵盤のグランドピアノも [写真番号:1199726]
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蓄音機などが並ぶ一角 [写真番号:1199853]
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2階の資料館の様子 [写真番号:1199854]
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