新興住宅街の袋小路となっている道路で遊ぶ子どもや、その親の振る舞いが住民トラブルとなるケースが近年、増加している。
大きな遊び声や遊具の音が騒音となったり、子どもが近隣住民の車などを傷つけたりするほか、夜遅くまでバーベキューや花火をして騒ぐといったケースが問題化。こうした親子は、インターネット上で「道路族」と呼ばれる。
注意すると嫌がらせを受けるようになり、刑事事件や民事訴訟に発展した事例や、泣く泣くマイホームを手放した人も。道路族に悩む住民がネット上で行ったアンケートには、「車にボールをぶつけても謝らない」「注意すると、1時間くらい我慢しろと怒鳴り込まれた」「(子どもが路上で遊べない)雨の日が恋しい」といったコメントが並ぶ。
一方、ボール遊びなどを禁止する公園が増える中、人や車の通行がほとんどないこともあり、子どもが事故や犯罪に遭わないよう、目が届く自宅前の路上で子どもを遊ばせたいと考える保護者もいる。
解決の糸口はどこにあるのか。現状と課題を探った。(京都総局・越山友希)
新着
会員限定