JSPOスポーツ 2011年5月23日

 「ハートビート」で突き進め―女子バスケット=和歌山唯一のチーム誕生=

 「ハートビート」で突き進め―女子バスケット=和歌山唯一のチーム誕生=

 和歌山県内で唯一の実業団女子バスケットボールチーム「紀陽ハートビーツ」が誕生した。このほど行われた県内クラブチーム大会で初参戦ながら優勝、デビュー戦を飾った。4年後の「紀の国わかやま国体」を目指し、選手たちは仕事との両立に奮闘しながら猛練習に励んでいる。
 地元国体の総合優勝が目標の県から要請を受け、今年4月に紀陽ホールディングス(HD)が創設した。全国から全日本大学選手権などで活躍した9選手をスカウト。「ハートビーツ(心臓の鼓動)」は、地域における重要な役割と、試合を支配するリズム感などをイメージしたという。
 安川明穂主将(22)は「バスケット以外でも社会人としてお手本になる選手になりたい」と意欲的。仕事との両立について聞かれると、「2カ月後には(銀行)窓口に立つなんて、緊張します」とはにかんだ。
 日本リーグ所属チームの指導経験もある小野利充監督(59)は、技術面について「シュート率やチームプレーなどに課題は多い」と指摘する一方、「みんな素直でこれからが楽しみ」と期待する。日本実業団連盟に加盟し、大阪リーグでもまれながらWリーグ入りを目指すという。
 同社は「地域に愛されるようなチームになればうれしい。社内の絆も一層深まるのでは」(成田幸夫常務)と温かく見守っている。(2011年05月22日)

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