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「生活費危機」で簡素化 参列者減、パレード短縮―英国王戴冠式

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【図解】英国王戴冠式パレードの経路

【図解】英国王戴冠式パレードの経路

  • 故エリザベス英女王戴冠式のパレード=1953年6月、ロンドン(AFP時事)

 【ロンドン時事】英国で6日に行われるチャールズ国王の戴冠式は、君主の即位を国内外に示す一大行事だ。ただ、国民が急激な物価高による「生活費危機」に苦しむ中、70年前のエリザベス女王の式典と比べて大幅に簡素化される。

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 英メディアによると、1953年の女王の戴冠式は3時間以上にわたったが、今回は2時間に短縮される。8000人を超えた参列者も約2000人に減少。前後に行われるパレードの距離は、女王の約8キロに対して国王は約2キロと短く、沿道の警備費を抑える狙いもあるとみられる。

 前年比で10%超のインフレが続く英国では、鉄道職員や看護師らのストが頻発。国民の暮らしが脅かされている中、王室が税金を使って絢爛(けんらん)豪華な催しを行うことには反発も多い。調査会社ユーガブの世論調査では、「政府が費用を負担すべきではない」との回答が51%と半数を超え、「負担すべきだ」の32%を大きく上回った。

 英メディアは専門家の話を基に、今回の戴冠式の費用を5000万~1億ポンド(約84億~168億円)と見積もる。エリザベス女王の時は157万ポンドで、現在の価値では4600万ポンド程度という。王室は一連の行事が終わるまで費用を公表しない方針だ。

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