2023年12月25日(月)
パー券購入者数 捏造
疑惑の方程式「×0.675」 安倍派資金報告 二階派も
日曜版が特報
自民党派閥の政治資金パーティー収入をめぐる問題で、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)と、二階俊博元幹事長率いる志帥会(二階派)に、政治資金収支報告書の不記載だけでなく、パーティー券の購入者数捏造(ねつぞう)の疑いが明らかになりました。なんと、“疑惑の方程式”が―。
| |
|
日曜版12月24日号によると、安倍派のパーティー券購入者数は、2022年までの6年間をみると、パーティー収入を2万円(1枚)で割った数字に「0・675」をかけた数字と一致するといいます。(表)
たとえば、22年5月に東京都港区の東京プリンスホテル「鳳凰の間」で開催したパーティーについて、安倍派は、政治資金収支報告書(22年分)に収入9480万円、パーティー券購入者数3200人と記載しています。パーティー券は、1枚2万円なので、販売枚数は4740枚となります。この4740に「0・675」をかけた数字が、3200というわけです。
21年も収入1億2万円、販売枚数5001枚で、5001に「0・675」をかけた3376を購入者数として報告書に記載しています。
6年間、毎年の購入者数が、パーティー券販売枚数に0・675をかけた数字になることなどありえません。
日曜版によると、二階派も同じで、パーティー収入を2万円(1枚)で割った数字に「0・8」をかけた数字を、22年までの4年間、各年の購入者数として政治資金収支報告書に記載していました。
「政治活動の公明と公正を確保し、もって民主政治の健全な発達に寄与する」という政治資金規正法の目的に真っ向から挑戦するものです。