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  • 下見板張
    したみいたばり

    下見板張とは、板張りの壁のこと。日本の城では塗り壁の一種である漆喰を使うことが一般的であったが、下見板張ではこの漆喰を使わない。日本で城が多く建てられた時代のなかでも初期の頃には良く用いられた。横長の板を下の部分が重なるように隙間なく張り合わせていく物で、下見板張の名称は、板が下を向いている形状に由来する。漆喰が使われるようになると、壁の上部を漆喰にして下部のみ下見板張にした物や、壁全面を漆喰にする城が増えていった。しかし豊臣秀吉の時代には、下部に防腐材として黒漆や柿渋を塗った下見板張りを用いる方法で、いくつかの城が建造された。例えば長野県の松本城では、天守の外壁は各階とも上部は白壁、雨が染みやすい下部は黒漆で塗った下見板で覆われている。

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