【浜中】釧路管内浜中町の霧多布岬周辺でラッコが繁殖している。4月中旬、5頭目となる赤ちゃんが生まれ、母親は子育てに大忙しだ。北方四島から南下してきたラッコの繁殖が日本で確認されたのは根室沖に次いで2カ所目。一年を通じて陸上から生態を観察できる国内唯一の場所で、観光客や地元住民が双眼鏡や望遠カメラを手に希少な海獣の暮らしを見守っている。
■「陸から楽に撮れた」
半年間の子育てを一手に担う母ラッコ。生後3カ月になる娘を腹の上に乗せてぷかぷか浮いたり、貝やウニを採りに潜ったり。グルグル回って毛づくろいにも忙しい。娘も母親をまねるように足で水を蹴って移動し、ときどき潜る。
「かわいい。水族館以外でラッコが見られるなんて」。十勝管内中札内村から訪れた会社員、松川幸永さん(55)と妻の久美子さん(55)は興奮を隠さない。東京の動物写真家、三好秀昌さん(60)は「陸から楽に写真が撮れた」と驚く。
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