【巨人】坂本勇人、5億!球団野手史上3位の高年俸「最大限のいい評価」

スポーツ報知
契約更改を終え、会見場に姿を見せる坂本勇(カメラ・泉 貫太)

 巨人の坂本勇人内野手(29)が11日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億5000万円アップの5億円でサインした。15年オフに年俸変動制の3年以上にわたる複数年契約を交わしたが、来季、球団野手史上3位の高年俸を勝ち取った。「1年でも長く」とショートへのこだわりを見せ、悲願のV奪回へゴールデン・グラブ賞(GG)、打率3割3分以上、25本塁打を掲げた。また、現状維持1億円でサインした内海哲也投手(36)は「1年でも長く」現役を目指す覚悟を示した。

 想像を上回る高評価だった。坂本勇は1・5億円アップでサインし、スッキリした表情で会見に臨んだ。

 「自分が思ったより最大限のいい評価をしていただいた。今年だけでなく、トータルで安打数だったり、そういうところをすごく評価をしていただきました」

 5億円は巨人野手では松井秀喜(6・1億)、阿部慎之助(6億)に次ぎ史上3番目。球団の顔にふさわしい大幅アップとなった。今季は自己最高打率の3割4分5厘を記録し、18本塁打。プロ12年で通算1711安打という安定した好成績を残しているが、満足していない。

 「チームが3位という結果だったので悔しかった。個人的にはけががあったのでけがをしないというのが来年の一番の目標です」

若手ゲキ 7月に左脇腹を痛めて1か月離脱。レギュラー定着後最少の109試合の出場だった。故障防止のため、オフは体の柔軟性アップのトレーニングにも取り組む予定。来季に向け「打率3割3分以上、ホームラン25本は打ちたい」と掲げた。

 打撃だけではない。守備では、昨年まで坂本勇が2年連続で輝いた、セ遊撃手のゴールデン・グラブ賞を今季は広島・田中に譲った。わずか6票差だったが「今年においては完全に田中の方がちゃんと試合数も出ていますし、見ていても上手だなと思った」とたたえ、「来年は取れるようにやりたい」と奪取を誓った。

 10月のドラフト会議で巨人は大阪桐蔭・根尾をドラフト1位で入札。遊撃・根尾、三塁・坂本勇という構想もあった。だが、坂本勇は「1年でも長くショートでやりたい」と強くこだわる。負担は大きいが、簡単に譲るつもりはない。

 吉川尚、田中俊ら若手が台頭したが「出てきたなんて思ってないですし、僕らがウカウカしていたら抜かれるな、と思うくらいやってほしい。プロ野球選手なんで自分で考えてやってほしい。考える力がない人は成長できない」と厳しい姿勢を見せた。

 主将5年目の来季は悲願の優勝が最大の目標。「僕がキャプテンになってから優勝していない。もう優勝しかない」。これからも不動の遊撃手に君臨し続け、巨人の新たな黄金期を作る覚悟だ。(片岡 優帆)(金額は推定)

 ◆丸と「野手引っ張る」 坂本勇は、広島からFAで加わった丸を大歓迎した。この日、入団会見を行った1学年後輩について「刺激される年下の数少ない選手。2人で野手を引っ張っていけるようにいい関係性でいけたらなと思う」と笑顔だった。

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