「GQ MEN OF THE YEAR 2023」発表! これが今年の受賞者だ!

「GQ MEN OF THE YEAR 2023」を発表! 11組の受賞者たちを紹介する。
「GQ MEN OF THE YEAR 2023」発表! これが今年の受賞者だ!

LEGENDARY ACTOR──メン・オブ・ザ・イヤー・レジェンダリー・アクター賞

俳優・役所広司は、ヴィム・ヴェンダースが監督を務める12月22日公開の映画『PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)』で、第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。役所にとって2回目となる「GQ MEN OF THE YEAR」では、最優秀男優賞受賞はもちろん、長年の俳優としての功績を讃えて、「レジェンダリー・アクター賞」を贈る。

PROFILE

役所広司

俳優

1956年、長崎県生まれ 。『 孤狼の血 』(2018)では2019年アジア全域版アカデミー賞である第13回アジア・フィルム・アワードで主演男優賞、第42回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を、『すばらしき世界 』(2021)では2020年第56回シカゴ国際映画祭インターナショナルコンペティション部門で最優秀演技賞を受賞した。

PHOTOGRAPHS BY MITSUO OKAMOTO
STYLED BY TOMOKO YASUNO @ CORAZON
HAIR STYLED BY KATSUHIKO YUMI @ THYMON Inc.


BEST ACTOR──メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクター賞

民放プライムタイムの連続ドラマ初主演となった『ブラッシュアップライフ』に始まり、『怪物』、『BAD LANDS バッド・ランズ』、『ゆとりですがなにか インターナショナル』、『ゴジラ -1.0』、『屋根裏のラジャー』(声)と出演する映画の公開が続き、その豊かな演技を印象付けた。第46回日本アカデミー賞では、『ある男』で最優秀助演女優賞を獲得。『怪物』でカンヌ国際映画祭やハワイ国際映画祭に参加するなど、国際的にも名を知らしめた。

PROFILE

安藤サクラ

女優

1986年、東京都生まれ。2006年女優デビュー。 映画『 百円の恋 』(14)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、 ブルーリボン賞主演女優賞ほか数々の賞を受賞し、『万引き家族』(18) で自身2度 目となる日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。さらに、映画『ある男』(22) で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞に輝くなど映画、ドラマなど映像作品を中心に第一線で活躍。

PHOTOGRAPHS BY KIYOTAKA HAMAMURA
STYLED BY SHINICHI SAKAGAMI
HAIR STYLED BY KENSHIN
MAKE-UP BY TOMOE NAKAYAMA


BREAKTHROUGH ACTOR──メン・オブ・ザ・イヤー・ブレイクスルー・アクター賞

TBS金曜ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』をはじめ、NHK大河ドラマ『どうする家康』、映画『BLUE GIANT』、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』、『キングダム 運命の炎』、『ゴジラ -1.0』など、出演作が絶えなかった2023年。作品ごとに異なる魅力を放った山田に「ブレイクスルー・アクター賞」を贈る。

PROFILE

山田裕貴

俳優

1990年、愛知県生まれ。2011年『海賊戦隊ゴーカイジャー』で俳優デビュー。22年、エランドール賞新人賞を受賞。映画やドラマで活躍するほか、ラジオ「山田裕貴のオールナイトニッポンX」も好評で、24年1月13日には横浜アリーナでのイベントが開催予定。同年1月スタートの月9ドラマ『君が心をくれたから』では、永野芽郁演じる主人公が愛する男性、朝野太陽を演じる。

PHOTOGRAPHS BY CHIKASHI SUZUKI
STYLED BY AKIYOSHI MORITA
HAIR STYLED & MAKE-UP BY JUNKO KOBAYASHI


BEST ARTIST──メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アーティスト賞

今年バンド結成10周年を迎えたMrs. GREEN APPLEは、7月にリリースした最新アルバム『ANTENNA』が爆発的ヒットを記録し、その中から4曲がストリーミング1億回再生を突破。夏のアリーナツアーとドームライブで計15万人を動員し、大成功を収めた。ロックバンドの枠組みにとらわれない自由な音楽と表現は、全世代から圧倒的な支持を受ける。今年の音楽シーンを代表するバンド。

PROFILE

Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)

アーティスト

2013年結成。2015年、「Variety」でメジャーデビュー。5周年となる2020年7月に初のベストアルバム『5』をリリース。同時に「フェーズ1完結」を宣言し、活動休止を発表。約1年8カ月の活動休止期間を経て、5人から3人編成に。2022年3月に「フェーズ2開幕」を宣言して活動を再開。同年7月にミニアルバ ム『Unity』をリリースするとともに、復活ライブ「Utopia」を開催。 結成10周年の2023年7月にアルバム『ANTENNA』を発表し、バンド史上最大規模のアリーナツアーを開催。8月に初のドームライブを埼玉・ベルーナドームで2日間にわたって行った。主要ストリーミングサービスにおいて15曲が総再生数1億回を突破している。

PHOTOGRAPHS BY KAZUHIRO FUJITA
STYLED BY GO MOMOSE
HAIR STYLED BY MASAHIKO FUKUDA
MAKE-UP BY MIKI PARK
PROP DESIGNED BY KURONO


LEGENDARY MUSICIAN──メン・オブ・ザ・イヤー・レジェンダリー・ミュージシャン賞

世界でもっとも長い歴史を持つ、クラシック音楽の最高峰レコードレーベル「ドイツ・グラモフォン」と2023年に契約。3月30日には、ウィーン楽友協会で開催されるウィーン交響楽団の新たなコンサートシリーズ『CINEMA:SOUND』に出演を果たした。映画音楽を通じて人々を魅了してきた、作曲家、指揮者、ピアニストとしてのこれまでの功績を讃える。

PROFILE

久石 譲

作曲家

1950年、長野県生まれ。国立音楽大学作曲科卒業後、現代音楽の作曲家として活躍する傍ら、数々の映画音楽を手掛ける。1984年公開の『風の谷のナウシカ』以降 、宮崎駿作品の音楽を担当。作曲家、指揮者、ピアニストとしてウィーン交響楽団など各国のトップオーケストラと共演、高い評価を得ている。2025年4月から日本センチュリー交響楽団音楽監督に就任予定。

PHOTOGRAPHS BY KATSUHIDE MORIMOTO
STYLED BY KOHTA KAWAI
HAIR STYLED BY HITOMI SUGA


BEST BASEBALL PLAYER──メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・ベースボールプレイヤー賞

WBCでは、準決勝で同点3ランを放つなど、大会新となる13打点を記録して優勝に貢献。今季から参戦したメジャーリーグでは、日本人野手史上最高額となる5年9000万ドルで、レッドソックスと契約。打率.289、15本塁打、72打点、OPS.783の好成績を収めた。フルスイングの侍戦士には、「ベスト・ベースボールプレイヤー賞」を贈る。

PROFILE

吉田正尚

野球選手

1993年、福井県生まれ。2015年にドラフト1巡目でオリックス・バファローズに指名され入団。22年にポスティングシステムを利用してMLB移籍。日本人野手としては史上最高額となる5年9000万ドルで、レッドソックスと契約した。1年目は打率.289、15本塁打、72打点、OPS.783を記録。23年のWBCでは、大会記録を更新する13打点を記録。オールWBCチーム(=大会ベストナイン外野手部門)に選出された。

PHOTOGRAPHS BY REIKO TOYAMA
STYLED BY KOHTA KAWAI
HAIR STYLED BY AMANO


BREAKTHROUGH ARTIST──メン・オブ・ザ・イヤー・ブレイクスルー・アーティスト賞

「青春日本代表」をテーマに掲げ、踊るセーラー服姿は、一度見たら忘れられないインパクトを放つ。昭和ポップスを彷彿とさせる、どこか懐かしいメロディにのせた歌と前衛的でキレのあるパフォーマンスは、日本だけでなく、SNSをきっかけに全世界に拡がった。「オトナブルー」の「#首振りダンス」がSNSを席巻し、TikTokの関連動画の再生回数は33億回(2023年11月現在)を突破。海外ツアーは全公演SOLDOUTし、年明けにはユニット初の武道館公演を控える。日本の新しいポップアイコンだ。

PROFILE

新しい学校のリーダーズ

アーティスト

SUZUKA、MIZYU、KANON、RIN。2015年結成。2017年6月に「毒花」でメジャーデビュー。「青春日本代表」をテーマに、全曲メンバーによる振り付けで構成されたライブで話題を集める。21年に88risingより世界デビュー。SNSの総フォロワー数は1500万人を超える。

PHOTOGRAPHS BY KENSHU SHINTSUBO
STYLED BY MASATO (FANTASTIC!)
HAIR STYLED & MAKE-UP BY YOUCA


BREAKTHROUGH ENTERTAINER──メン・オブ・ザ・イヤー・ブレイクスルー・エンターテイナー賞

芸人としての核となる単独ライブのほか、テレビ・ラジオのレギュラー多数、そしてコラムや書評連載も抱える。2023年はドラマ『だが、情熱はある』の演技が各所で絶賛され、より幅広い層のファンを獲得した。すでに芸人としてブレイクしている彼女だが、改めて「ブレイクスルー・エンターテイナー」として賞を贈る。

PROFILE

ヒコロヒー

芸人

1989年、愛媛県生まれ。大学在学中、学園祭でのスカウトをきっかけに松竹芸能大阪養成所に入所、2011年にピン芸人としてデビュー。独特の世界観とキャラクターで描く1人コントが人気で、単独公演は毎回即完売。バラエティ番組出演の他、ドラマ・映画出演、執筆やデザインまで幅広く活躍。24年1月に短篇小説集『黙って喋って』(朝日新聞出版)が発売予定。

PHOTOGRAPHS BY YUSUKE MIYAZAKI @ SEPT
STYLED BY TOMOKO IIJIMA
HAIR STYLED BY JUN GOTO @ OTA OFFICE
MAKE-UP BY SADA ITO FOR NARS COSMETICS @ SENSE OF HUMOUR


BEST ASIAN ENTERTAINER──メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アジアン・エンターテイナー賞

爆発的な人気となったタイ発のドラマ『2gether』シリーズに続き、『F4 Thailand/BOYS OVER FLOWERS』(タイ版 花より男子)で主演を務めたブライト(ワチラウィット・チワアリー)は、インスタフォロワー1800万人を超えるタイ出身の俳優。6月に来日コンサート「Side by Side Concert Tour in JAPAN」を開催。バーバリーのアンバサダーとしてロンドン・ファッションウィークに参加し、アジア出身のスタイルアイコンとしてプレゼンスを上げた。今年10月には所属事務所を退社して独立し、さらなる活躍の場を広げている。

PROFILE

BRIGHT(ブライト)

アーティスト/俳優

1997年、タイ・ナコーンパトム県生まれ。俳優・モデル・歌手。本名、ワチラウィット・チワアリー。2013年に芸能界に入る。化粧品など様々なCMや広告に出演した後、2020年2月よりタイで 放送&配信された『2gether』の主役であるサラワットを演じ、人気を得る。同年、サステナブ ル・ブランド「Astro(アストロ)」を設立。2022年には、バーバリーの南アジア太平洋地域初のアンバサダーになり、ファッションアイコンとしても注目される。

PHOTOGRAPHS BY AYAKAENDO @ MILD
STYLED BY KENTARO TAKASUGI @ GQ
HAIR STYLED BY THANUPOL PHOOTHEPAMORNKUL
MAKE-UP BY PHONPICHIT KHUMNGUEN


BREAKTHROUGH BASEBALL PLAYER──メン・オブ・ザ・イヤー・ブレイクスルー・ベースボールプレイヤー賞

WBC制覇の原動力となったセントルイス・カージナルスに所属するリードオフマン。侍ジャパンでは初となる日系メジャーリーガーは、持ち前の明るさ、誠実な人柄、謙虚な振る舞い、母の母国である日本への愛情をもって、観客の心を掴んだ。カリフォルニア育ちの侍戦士には、「ブレイクスルー・ベースボールプレイヤー賞」を贈る。

PROFILE

ラーズ・ヌートバー

野球選手

1997年、米カリフォルニア州生まれ。アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれる。ミドルネームは「テイラー=タツジ」。2018年のMLBドラフト8巡目でセントルイス・カージナルスから指名されプロ入り。2022シーズン途中からレギュラーに定着した。2023年WBC本大会は全7試合に「1番・中堅手」で先発出場。26打数7安打、打率.269、4打点を記録。優勝に貢献した。

PHOTOGRAPHS BY YUSUKE ABE
STYLED BY KOHTA KAWAI
HAIR STYLED BY TAKU @ VOW-VOW


BREAKTHROUGH FASHION DESIGNER──メン・オブ・ザ・イヤー・ブレイクスルー・ファッションデザイナー賞

ビームスでキャリアをスタートし、サヴィル・ロウのハンツマンでテーラーリングを、ガレス ピューやジバンシィでモードを、そしてカニエ・ウェスト(現イェ)のもとでキャリアを積んだ。折り紙のように畳めるジャケットや着丈が調整できるニットなど、日本の伝統と欧米の文化を巧みにミックスした世界観が特徴で、満場一致でLVMHプライズを受賞。世界が注目する日本人デザイナー

PROFILE

桑田悟史

デザイナー

1983年、京都府生まれ。ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ卒業後に「ガレス ピュー」、「ジバンシィ」、「イードゥン」などでキャリアを積み、2020年に「SETCHU(セッチュウ)」を立ち上げた。折り紙のような構造のテーラードジャケットなど、和と洋の融合がブランドの特徴。

PHOTOGRAPHS BY TAKEHIKO NIKI

まとめ・GQ JAPAN編集部