今日は生け捕りにされた血だらけのカダフィ大佐が引き回される映像に胸悪くした人も多いんじゃ...。これは米CBSニュースがこれまでに入った情報を基にまとめたカダフィ大佐暗殺再現アニメーションです。
ご覧のように木曜朝、ムアンマル・カダフィ大佐の生まれ故郷で最後の砦となったシルテ(Sirte)から四輪駆動車100台の護送車列が西に逃走し、それを空からフランスの戦闘機ミラージュ2000(下)とアメリカの無人機Predatorが襲います。
行く手を阻んだのは、ミラージュが投下した30mm砲だったと、ブルームバーグは伝えています。これで速度が鈍ったところに反乱軍が押し寄せた、と。
カダフィ護送団は小さく分かれて攻撃を回避しようとしますが、15台が爆撃を受け乗員が死亡。カダフィ大佐の乗るSUVは損傷は受けたものの大破はせず、カダフィはボディガード複数名と車を乗り捨て高速道の下の排水管の中に隠れますが、そこで反カダフィの一団に取り囲まれます。
カダフィは最後まで抵抗しました。
誰が殺したのか?―それは今もって謎です。ある証言によると、自分のボディガードたちに殺された、とも...。地面にはボディガードのひとりの遺体も転がってますが、これはカダフィを守ろうとして殺されたんでしょうか...
いずれにせよカダフィは生け捕りにされ、見世物のように引き回され、殺されます。で、最後まで持っていた金の拳銃も奪われます。
(カダフィの金の拳銃を持つMohammed al-Babiさん。Photo: Manu Brabo/AP)
8ヶ月前まではまさかこんなことになるとは...。
同じ日にカダフィの息子もひとり殺され、あとひとりは捕まったと報じられています。42年の独裁政権崩壊を見届けたことをもって、NATOは明日よりリビア撤退となります。
[CBS]