ユキカゼは、コズミックホラーRPG『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』に登場する新キャラクターや、新たなイメージボードの情報を公開した。

 本作は、町田松三氏ら『シャドウハーツ』シリーズを開発したスタッフが企画した新作ゲーム。対応機種はプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store)、発売時期は2025年春予定。Kickstarterにて10月1日1時50分までクラウドファンディングが行われており、支援額によってゲーム内容が追加されていく。

『ペニーブラッド』に支援する方はこちら(Kickstarter)

『シャドウハーツ』シリーズおなじみの変な生き物“ロジャー・ベーコン”が登場

 『シャドウハーツ』シリーズに登場した“ロジャー・ベーコン”が、『ペニーブラッド』にも登場することが明らかになった。

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』ロジャー・ベーコン
ロジャー・ベーコン

 『ペニーブラッド』で登場するロジャー・ベーコンは、主人公のマシューを助けるだけでなく、彼自身の生い立ちにまでスポットが当てられる。

 若き日の美青年司祭が設立間もないオックスフォード大学で学び、自らの師と仰ぐ人物と出会ったロジャーが、どんな日々を送り“変な生き物”と呼ばれるまでの偉大な魔術師となったのか、その謎が明らかにされるという。

 ロジャー・ベーコンはチャップリンの喜劇を気に入っており、イラストの格好は彼をリスペクトしたもの。なお、本作にはチャップリン自身も登場する予定だ。

 『シャドウハーツ』シリーズにも同名のキャラクターは登場するが、『ペニーブラッド』のロジャー・ベーコンはあくまでも今作のロジャー・ベーコンとなる。過去作とは世界が異なるため、完全なる同一人物ではない。

 また、町田氏は過去作から今作に登場するのはロジャー・ベーコンのみとも言及している。『シャドウハーツ』世界の彼と完全に同一な存在ではないが、ロジャー・ベーコンといえば名前変更ネタも印象的。今作にも用意されているのか気になるところだ。

【町田氏の解説】

 ベーコンは1214年にイングランドで生まれた歴史上の人物ですが、司祭であるだけに留まらず、錬金術や科学、魔術といったことに深い造詣を持っていました。その素性や経歴は長い物語の中で主人公を助けてくれる存在として実に魅力的です。さらにコミカルな性格付けをすれば、誰からも愛されるキャラクターになるでしょう。
出典:ペニーブラッド公式サイト

新イメージボード“凌雲閣大要塞”が公開

 異界に存在する“凌雲閣大要塞”のイメージボードが公開された。荒魂(あらみたま)を狩る鎮守機関カムヅミが関係しているということは、パーティメンバーのひとりである大月須勢璃(おおつき すせり)とここで出会うのだろうか。

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
凌雲閣大要塞

 この世界には、私たちの暮らす現世と異界とをつなぐ場所がいくつかある。

 浅草の凌雲閣もその内のひとつで、こちらとあちらの両面に存在する建物だ。しかし、異界における凌雲閣の威容は現世のそれとは比較にならない。

 旧支配者とその眷属たちが跋扈(ばっこ)する異界は、常に紫色の瘴気と暗雲が垂れ込め、我慢ならない圧迫感と狂気を人類に感じさせる。

 そして、怪物たちは、そこから抜け出そうと常にこちらへの侵入を試みているのだ。

 凌雲閣大要塞こそ、人類の築きし砦。

 古来より異形のものどもから神州日本を守り続けてきた、荒魂(あらみたま)を狩る鎮守機関「カムヅミ」。この組織によって守られる堅城には、最新技術と霊力のすべてが結集されている。

 マシューは、探している人物とこの砦でめぐり会い、彼女と運命を共にして行く。
出典:ペニーブラッド公式サイト

続編の伏線も。新たなストレッチゴールの情報が公開

 新たに3つのストレッチゴールについて情報が公開された。中には町田氏の小説があり、続編となる『ペニーブラッド2』の伏線が散りばめられた短編集になるという。

  • 笑い声(死神エンカウント)1億1250万円
    • 一定期間ダンジョンに居続けると不気味な笑い声が聞こえるようになり、超強力な敵ルインウォーカー(ウブラとその一味)が出現する。非常に強く、レベルを上げていても勝率は低い。倒せば一時的に撃退できるが、やがて、さらに強くなって再出現する。この強敵を倒すことがグッドエンディングに到達するための条件となる。
    • 「ダンジョンの探索で気をつけることは、決して自分たちの力を過信しないこと。そして、無駄に長くさまよい続けないこと。アイツの狙いはあなたよ、マシュー。あなたが私をアイツの呪縛から解放してくれた時から、その命は狙われているの。」
  • 旅の終わり、明日のはじまり(町田氏の小説)1億1500万円
    • 町田氏が小説を書く。エンディングを迎えたキャラクターたちの「その後」が描かれた短編集。PENNY BLOOD 2への伏線が散りばめられている。
    • 「もう泣くな。おまえの選んだ道じゃないか。人に理解されなくたって胸を張っていればいい。おまえの勇気は、俺が一番よくわかってる。辛くても、悲しくても、それでも生きて行くんだ。」
  • 七つの大罪と、そのうつし身(ゾンビモード)???円
    • ゲーム後半に高難易度の隠しダンジョンが七つ出現する。各ダンジョンは七つの大罪からひとつのテーマが決められている。攻略すれば悪魔との契約が成立しキャラクターの一人がアンデッド・バージョンの姿になる。アンデッド・バージョンでは最初からSPがゼロでバトルをスタートでき、どんなにダメージを食らっても決して正気を取り戻すことはない。
    • 「なあマシュー、見ろよこの地図に浮かび上がったマリスの刻印。まさか、このダンジョン全部に七大悪魔がいるわけじゃねえよな!? なに、一箇所ずつまわってどんなヤツか確かめるって!? またまた冗談だろ? おまえどうかしてるぜ!!」

 このほか、『ペニーブラッド』と『アームドファンタジア』への支援額の合計が3.5億円を突破した際のコンボストレッチゴールの情報も解禁。

 3.5億円到達で、マスコットスワップ(Friends R Us)と呼ばれる『アームドファンタジア』のストリッシェが『ペニーブラッド』の狂乱の1920年代にワープし、ベビークトゥルフが『アームドファンタジア』の荒野に降臨するマスコット交換企画が実施される。

新たな動画も公開中

 このほか、ヒロイン“エミリア・ドーソン”のバトル映像が初めて公開。謎に包まれていた連携攻撃“シギルスラッガー”の動画も公開された。

【ペニーブラッド】エミリア戦闘シーン初公開

【ペニーブラッド】連携攻撃(マシュ―&エミリア)

『ペニーブラッド』とは

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 激動の1920年代を舞台に、闇から襲い来る脅威と対決するダークで凄惨なホラーRPG。

 『シャドウハーツ』シリーズを開発した、ゲームデザイナーでシナリオも手がける町田松三氏、個性豊かな人物を描くキャラクターデザイナーの加藤美也子氏、作曲家の弘田佳孝氏がSTUDIO WILDROSE(スタジオワイルドローズ)として参加し、制作を進める。

 過去作とは別世界の物語であるが、世界観は共有している。作品テーマは“それでも生きていく”。『シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド』の発売以降、『シャドウハーツ』の続編・新作の開発が3度もスタッフの意志と関係なく中止となっており、町田氏の本作にかける想いが感じられるテーマになっている。

【開発スタッフ】※敬称略

  • ゲームデザイン・総監督・脚本:町田松三
  • キャラクターデザイン・アートディレクション:加藤美也子
  • 楽曲・サウンド:弘田佳孝、海田明里
  • ビジュアルディレクター:渡邊剛志
  • モンスターデザイン:半谷修孝
  • コンセプトアート:渡部政人
『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
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