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ケリー・オズボーン(Kelly Osbourne)

大御所ミュージシャンのオジー・オズボーンと音楽プロデューサーでタレントのシャロン・オズボーンを両親に持つリアリティセレブ、ケリー・オズボーン。テレビ司会者やシンガーとして活躍しているけれど、10代から薬物依存症に苦しみリハビリ施設に入退院を繰り返していることでもニュースを賑わせてきた。その彼女が最近、依存症になったきっかけが医師からもらった鎮痛剤だったことを明かした。

トーク番組「Red Table Talk」に出演したケリーは13歳のときに扁桃腺の手術を受け、術後に鎮痛剤のバイコディンを処方されたと告白。バイコディンは麻薬性鎮痛薬。合法的な医薬品だけれど依存性が高いことで知られている。タイガー・ウッズが2017年にアルコールもしくは薬物の影響下で運転した容疑で逮捕されたときもバイコディンを服用していたと報じられていた。

「そのうちにバイコディンだけを求めるようになった」と語るケリー。当時彼女は今よりもふっくらしていたことから体型をバッシングされたりからかわれたりすることが多かった。「自分で自分に『あなたは太ってる、醜い、見た目がよくない、誰もあなたのことなんて好きじゃない』と言っていた」。鎮痛剤を飲むと頭の中のネガティブな声が消え「ハグされているような気持ちになった」。自意識の低さが薬物依存症に拍車をかけたと分析している。

2002 mtv movie awards  press room
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リハビリ入りを繰り返していた18歳頃。ケリー・オズボーン(Kelly Osbourne)、シャロン・オズボーン(Sharon Osbourne)

ケリーは「あっという間にバイコディンからパーコセット、そこからヘロインを使うようになった。ヘロインの方が安いから。持っているところを見つかって、翌日に母親にリハビリ施設に送られた」とも。パーコセットも同じく麻薬性鎮痛剤である。手術やスポーツでのケガをしたことをきっかけに鎮痛薬に依存してしまう若者が増加し、社会問題になっているアメリカ。今回のケリーの告白はその実態を物語るものとして注目を集めている。