二階堂ふみがミステリーハンターに…「ふしぎ発見」と「VIVANT」の“モンゴルコラボ”で判明した撮影秘話とは

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 TBS「日曜劇場 VIVANT」(日曜午後9時)に医師・柚木薫役で出演中の二階堂ふみ(28)が、モンゴルでの過酷なロケ中、別番組の収録にも臨んでいたことが分かった。信じがたい話だが、その番組がTBS「日立 世界ふしぎ発見!」(土曜午後9時)のモンゴル編と聞くと、腑に落ちる。両番組はその事実を伏せたままコラボレーション。二階堂は子供のころから憧れていたミステリーハンターを務めていた。

秘かに行われていた両番組のコラボ

 春先から約2カ月半に及んだ「VIVANT」のモンゴルでのロケ。それは一筋縄ではいかなかった。

 首都のウランバートルから山脈や砂漠のある東部のロケ地・ヘンティー県までは片道約300キロもあったり、砂嵐の中で撮影が行われたり。

 おまけに、ウランバートル以外の道は大半が悪路。舗装されていない。このため、約14時間に及ぶこともあった移動の間は車が上下に大きく揺れ続けた。移動の車中で体を休めるのは難しかった。

 それでも二階堂はミステリーハンター役に名乗りを上げ、ドラマの撮影の合間に「ふしぎ発見!」の撮りを行っていた。

「小学生のころから、ミステリーハンターに憧れ、自分もやるのが夢だったそうです」(「ふしぎ発見」の小堺有希子ディレクター)

 16日の「ふしぎ発見!」はモンゴル編で、「VIVANT」とのコラボになる。放送38年目を迎える「ふしぎ発見!」がドラマとコラボをするのは初めてのこと。

 それが実現したのは「モンゴルに恩返しをしたい」という「VIVANT」側の強い願いがあったから。このドラマの同国ロケに参加したスタッフ総勢約250人のうち、相当数が現地の人なのだ。また、大勢の地元住民がエキストラとして収録に参加してくれた。

「VIVANT」側からコラボの申し入れがあったのは4月。これを「ふしぎ発見!」が承諾し、6月中旬に取材陣が同国入りした。この時、ドラマは撮影の真っ最中。合間を縫って、二階堂が「ふしぎ発見!」のスタッフと合流した。

堺も阿部も登場

 小堺ディレクターが二階堂に対し、「ドラマの撮影はどうですか?」と尋ねると、「あまりに大変すぎて記憶がないんです」という答えが返ってきたという。女優がここまで厳しい言葉で撮影を振り返るという話は聞いた試しがない。よほどハードだったのだろう。

「砂漠の中での撮影も辛かったでしょうし、爆破やバルカ警察からの逃走シーンも過酷だったでしょうね。しかも医師役なので専門用語を覚える苦労があったと思います」(同・小堺ディレクター)

 もっとも、「ふしぎ発見!」の撮影が始まると、二階堂は疲れを一切見せなかった。

「パッと切り替えていました。さすがです。体力的にもメンタル的にもタフな方です」(同・小堺ディレクター)

 憧れのミステリーハンター役だったことから、衣装には拘った。通常の衣装は冒険家風のものだが、二階堂はスタイリストと相談し、以前から自分なりに思い描いていたミステリーハンター像に寄せた。独特でお洒落なものになったという。

 子供のころからの夢がかなった二階堂は「ここでクエスチョンです」というおなじみのセリフを撮り終えた途端、「うわー、言っちゃった!」と飛び上がらんばかりに喜んだ。

 ただし、「ふしぎ発見!」側が苦労することもあったようだ。

「今回はドラマの撮影中、しかも異国の地での撮影ということもあり、ドラマスケジュールが二転三転し、(「ふしぎ発見!」側の)ロケスケジュールがなかなか確定できませんでしたね(笑)」(同・小堺ディレクター)

 そもそも、ドラマと紀行クイズ番組を並行して撮るのが異例なのである。

「VIVANT」からの恩返しだから、主人公で自衛隊の非公然諜報組織・別班の乃木憂助を演じる主演の堺雅人(49)も登場する。クイズが出題される前の「ここでクエスチョンです」というセリフも口にする。警視庁公安部刑事・野崎守役の阿部寛(59)も同じ。堺、阿部、二階堂の特別インタビューもある。

 小堺ディレクターは現地での1コマを振り返る。

「堺さんは前向きな方だと思いましたね。『長時間の移動だし、道がガタガタなところも多いし、大変じゃないですか?』と尋ねたところ、『最初は車中で首を痛めかねないと思いましたが、そのうち、これは楽しむしかないなと考え、ガタンガタンといった揺れをマッサージ機だと思うようにしました』と言うんです」

 阿部の場合、クイズの1つに理科に関わる問題があることを知ると、異国の砂漠近くにいたにもかかわらず、子供のころ好きだった実験を懐かしそうに振り返った。さすがは理系(中央大学理工学部電気工学科卒)である。

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