ボクシング野中悠樹45歳9カ月星!男子最年長記録更新!再起戦でフルマーク判定完勝「世界戦にたどりつきたい」

 勝ち名乗りを受ける野中
 再起戦で完勝した野中
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 「ボクシング・8回戦」(17日、堺市産業振興センター)

 国内現役最年長で日本スーパーミドル級1位の野中悠樹(45)=ミツキ=がWBOアジアパシフィック・ライトヘビー級14位のタードサック・シーナム(27)=タイ=を相手に再起戦に臨み、フルマークの判定3-0で勝利した。45歳9カ月での勝利は横田広明の45歳7カ月を上回り、国内男子最年長勝利となった。

 戦績は野中が51戦36勝(10KO)12敗3分、タードサックが31戦21勝(16KO)11敗。

 1回からリードの右ジャブを突き、距離を制して確実にポイントを重ねた。フットワークでも上回り、ほぼ被弾はなし。連敗を2で止め、2年ぶり白星となった。

 8月に渥美ジムからミツキジムに移籍し、新天地で満点発進。「移籍初戦で(中村)会長に勝利をプレゼントできて良かった」と、リング上で笑み。

 プロ23年の野中は日本スーパーウエルター級王座、東洋太平洋同級王座、東洋太平洋ミドル級王座、WBOアジアパシフィック・同級王王座を獲得。6月10日には日本スーパーミドル級王座決定戦を元東洋太平洋ミドル級王者の帝尊康輝(たいそん・こうき)=一力=と行い、判定0-3で敗れ、国内最年長タイトル奪取を逃した。引退か続行かに関しては試合直後から迷いはなかった。

 「辞める選択肢はなかった。あの試合でダメージはなかったし、全然できる感覚だった。燃え尽きてもいなかった。自分に可能性を感じた。応援してくれる人にもっといいところを見せたい」と、現役続行を決めた。

 試合間隔も3カ月と短く今回は勝ちに徹した。ダメージはなく次戦は3カ月後の12月を予定。「若手のように頑張ります」と、気合では負けない。

 年長白星記録も更新。「記録は後から付いてくるもの。記録のためにやっていなけど、周りが喜んでくくれるのはうれしい」と、うなずいた。

 階級的にも厳しい道のりは誰より分かっている。「もう一度、地域タイトルを取って、世界戦線に食い込んでいきたい。世界戦、そこにたどりつきたい」とキッパリ。中年の星の限界はまだまだ先だ。

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