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地震に負けず 九谷焼個展 小松の北村さん 名古屋で出品

2024年1月31日 05時05分 (1月31日 10時21分更新)
九谷五彩で動物などを華やかに絵付けした花器や陶額を出展した北村和義さん=名古屋市の名古屋三越栄店で

九谷五彩で動物などを華やかに絵付けした花器や陶額を出展した北村和義さん=名古屋市の名古屋三越栄店で

  • 九谷五彩で動物などを華やかに絵付けした花器や陶額を出展した北村和義さん=名古屋市の名古屋三越栄店で
  • 動物を銅器の自転車に乗せた作品=名古屋市の名古屋三越栄店で

作品破損も こぎつける

 スニーカーや昆虫シリーズなど斬新な九谷焼作品を手がける小松市高堂町の北村和義さん(49)の作陶展が、名古屋市の名古屋三越栄店美術画廊で開かれた。元日の能登半島地震で工房の瓦や出品を予定していた多数の作品が割れるなどの被害を受けたが、5日から制作を再開し、個展にこぎつけた。(小島哲男)
 九谷五彩と呼ばれる緑、黄、紫、紺青、赤の色絵の具で華やかに絵付けした昆虫の置物など、従来にない九谷焼作品を創作し、人気を集める。展示したのは花器、茶わん、陶額など約70種、百数十点。富山県の高岡銅器とタイアップし、九谷焼のウサギやカエルを自転車の銅器にまたがらせた遊び心あふれる作品も並んだ。個展は24~30日に開催された。
 制作は、面相筆の穂先をはさみで切ってさらに細くし、釉薬(ゆうやく)の呉須で黒くしっかりとした線描を施した後、五彩の顔料や金箔(きんぱく)を粉にした消し金で色を載せる。絵付けのモチーフは動物が中心。ライオンを描いた大皿「黄金色の王様」、ウサギやミミズクが乗った気球を意匠にした陶額「みんなで気球でお出かけ」など、それぞれの作品に物語性を持たせている。
 北村さんは「地震で能登は大変な状態が続いているが、九谷焼の魅力を感じていただくことで、石川県の良さも再認識していただくことができたら」と話した。
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