ジャニーズJr.「美少年」が横浜アリーナ初単独公演　全国ツアー昼夜2公演で過去最多3万人熱狂

2023年3月31日 04時00分

パフォーマンスでファンを魅了する美　少年のメンバー

　ジャニーズJr.の6人組グループ「美少年」が30日、初の全国アリーナツアー「We are 美少年～Leťs sing it～」（3都市9公演）の横浜アリーナ公演を開催した。同所での単独公演は初めて。この日は昼夜2公演で過去最多となる計3万人のファンとふれあった。昼公演は、ジャニーズアイランドの井ノ原快彦社長（46）が視察。時期こそ明言を避けたものの、デビューに向けて着実に成長していることを実感した様子だった。

　ジャニーズJr.のグループに単独でアリーナツアーを任せるのは、事務所の期待値の表れでもある。横浜アリーナ、通称「横アリ」。きらめくデビュー組の先輩たちが公演を行う憧れの場所に、美少年はメンバー6人のみでステージに立った。

　「始まったぜー。俺たちのこと生で見てどう？　イケメンでしょ？　俺たちがこの世でいちばん美少年でしょ？」

　那須雄登（21）は、何のためらいもなく客席にアピールした。よほど自信がなければ言えないセリフだが、名付け親である故ジャニー喜多川社長のお墨付きによる“イケメン選抜”だけに、「ジャニーさんが褒めてくれたことはずっと大事にしようと思いまして…」と照れながら明かした。

　2016年11月の結成当時は、ジャニーさんが当時思い描いていた“関西A（えぇ）少年”に対抗した「東京B少年」というユニット名だった。後に「Sexy美少年」と改名されたものの、19年に「美少年」に正式決定。岩﨑大昇（20）は「最初は自己紹介するときに気まずかったですけど、今は堂々と『美　少年です』と言える」と誇らしげに語った。

　そんなイケメンが大渋滞したステージは、ファンの声出しが解禁された今、一緒に歌おうという思いを込めてオリジナル楽曲を合唱する場面も。SMAPの「SHAKE」や嵐の「Trouble　Maker」など先輩たちの代表曲も織り交ぜながら全23曲を披露した。

　浮所飛貴（21）は「昨日、（Sexy　Zoneの中島）健人くんが見に来てくれて『ダンススキルが上がったね』ってほめてくれた。それは意識してやっていることなので、とてもうれしかった」と成長ぶりをアピール。藤井直樹（22）は「次はより多くの都市を回って、いろんな人たちに美　少年のコンサートを届けたい」と目標を掲げた。

　佐藤龍我（20）も「僕たちは王道に見られがちですが、セクシー系だったりイケイケ系だったり、はかなさや危険さなど、いろんな姿を今後も見せていきたい」とさらなる進化を見据えていた。

　○…昨年9月、滝沢秀明前社長からバトンを受け継いでジャニーズアイランドの社長に就任した井ノ原は、美　少年を含む東西200人以上のジャニーズJr.のプロデュースや育成を担う。

　この日、初めて生で美　少年のライブを鑑賞し、「今まで鍛えられてきたんだなと。お客さんを盛り上げるのが上手だし、めちゃくちゃキャラクターも出ていて、コミュニケーションを取っている感じがステージに出ていた」と感想を語った。

　その上で「少年隊は最後まで少年隊だった。『誰も少年じゃないじゃん』とは言わない迫力がある。美　少年にも、おじいちゃんになっても美少年でいてほしい」とエールを送った。

　近い将来デビューが期待されている。井ノ原は「ジャニーズJr.はデビュー組に持っていないきらめきみたいなものがある。それが最高潮に達したときにデビューするんだろうなと。『こいつら、すげー』みたいな空気感がきっと出てくる。それの瞬間を、目を凝らして見ています」と語った。

　○…小学1年から9年間野球をやっていた那須は、大の巨人ファン。31日に開幕するプロ野球のセリーグについて「（WBCの壮行試合で）中日が唯一、侍ジャパンに勝ちましたよね？　怖すぎます」と警戒した。すると、愛知出身の浮所が「中日も応援してね！」と注文をつけた。那須とは11日の1次ラウンド・対チェコ戦（東京ドーム）をバックネット裏1列目で観戦したといい「あまり野球は詳しくなかったけど『面白っ！』って思って、今年は自分でも野球をやるのが目標。中日の選手も勉強していきたい」とドラゴンズファン入りを予告？した。