【中日】WBC世界一に輝いた高橋宏がチームに合流、次の目標は〝セ界一〟でビールかけ
2023年3月25日 05時45分
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で世界一に輝いた中日の高橋宏斗投手(20)が24日、チームに合流し、バンテリンドームナゴヤで報告会見を行った。記者会見場に姿を見せた立浪和義監督(53)から高級シャンパンをサプライズでプレゼントされたことを明かした。侍ジャパンのメンバーとして日本中を熱狂させた右腕が、今度は竜の一員としてチームの勝利で名古屋を盛り上げる。
世界一に輝いた高橋宏が帰還した。会見場に現れると、右手に大事そうに持っていた何かを席上に置いた。「立浪監督からシャンパンファイトに参加できなかったということでいただきました」。満面の笑みで口を開いた。
史上最年少の20歳で侍ジャパン入りで世界一。しかし米国では飲酒可能な年齢に達しておらず、シャンパンファイトは不参加に。「端っこで水を持って、動画を撮っていました」。そんな右腕に指揮官からプレゼントされたのは高級シャンパン「ドン・ペリニヨン」。「これはどうしましょう。柳さんにかけようかな。ちょっと考えます」とサプライズ祝福を喜んだ。
夢のような時間だった。「国を背負ってマウンドに立ったのは、まだ信じられません」。本戦では中継ぎで3試合に登板し、計3イニングで3安打5奪三振1失点。決勝戦は3番手で登板し、米国代表のトラウト(エンゼルス)とゴールドシュミット(カージナルス)から三振を奪った。
極限の緊張感の中、1人の打者として対戦したが、今になってみると…。「先頭を出して『このまま死んじゃうんじゃないのかな』と思いました。あまり記憶がないですけど、気持ちだけは絶対に負けないようにと。世界から評価されている打者を抑えられたのは自信になりました」と振り返った。
世界一の財産は今後の道しるべとなる。大谷やダルビッシュら一流選手のすごさを肌で感じた日々。大谷とは5日の決起集会で近くの席になり、言葉を交わした。「ピッチャーとして何が大切なのかお話をいただきました。翌日から自分の投球で意識しましたし、今後も生かしていきたい」。どん欲に吸収した一方、レベルの違いも痛感した。「私生活から野球につなげていく意識の高さが違う。自分も常に高いところを目指したい」と語った。
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